artist

pepper-rabbit

[members]
Xander Singh
Luc Laurent

[about Pepper Rabbit…]
Grizzly Bear~Mercury Revに匹敵するスケールと、Passion Pitも彷彿とさせるアナログ・キーボード、メロディの飛翔感。LA在住のPEPPER RABBITの大・大成長の2ndアルバムにて待望の日本デビュー!

Pepper RabbitのセカンドLPには、キャンディーストライプの入ったキー(「Rose Mary Stretch」)にしても、催眠術のような音楽(「Murder Room」)にしても、熱狂的なメロディー(「Family Planning」)にしても、“Red Velvet Snow Ball”というニューオーリンズ風の名前の元になったケーキ味のスノーコーンのようなテーストが至るところに散りばめられている。湿ったビートと激しいトランペットと閉幕を思わせる和音が印象的な「Tiny Fingers」の幻想的なポップ・ミュージックの世界観はいうまでもない。

看板役のザンダー・シングは、「インストルメンタルであれ歌詞であれ、それぞれの曲のテーマは至ってシンプル。あらゆることに挑戦する自由を自分たち自身に与えることで自分たちが没頭できる何かを作り出せた点が今回のアルバムの一番の特徴」と説明している。それは、ドラマーのリュック・ローレントがPepper Rabbitに全精力を注ぐ覚悟をした2009年の夏以降の彼らの目標でもあった。それ以前のローレントは、デビューシングル『ボーレガード』の3都市でのセッション(ボストン、ニューオーリンズ、ロサンゼルス)と大学での単位取得との両立に追われていた。

「僕がロスに引っ越すと決めた瞬間から、ザンダーも僕もPepper Rabbitモードに切り替わっていた」とローレントは振り返る。「『Beauregard (1st album)』の出来には満足していたけど、きちんとしたコラボアルバムのレコーディングをしてみたかった。同じ屋根の下で暮らし始めたことで、いろいろなアイディアをお互いにぶつけ合ったり試したりできるようになった」

ギターとベースとドラムからなる基本的な組み合わせにも固執しない彼ら。ローレントが休みなくリズムを奏で続ける間、シングは完璧に調律されたウクレレからアナログシンセサイザーに至るまで様々なビンテージギアを駆使し、旋律に彩りを添える。

「一握りのツールに限定されるのは好きじゃないから、いろいろな選択肢があってパターンにはまらない状況に満足している」とシングはいう。

『Red Velvet Snow Ball』のもう一つの大きな特徴は、人里離れた農場の一角にあるライアン・ハドロックのスタジオがレコーディングに使用された点である。彼らはそこで、重すぎるトラックを削除したり、PortisheadからDavid Bowie、SupertrampからJamie Lidellに至るまでのあらゆるアーティストを踏襲するアレンジを加えたりする作業に誰にも邪魔されることなく没頭することができた。

「この前のアルバムと違う点は、今回は特定の世代にこだわらなかった点。ポップの基軸から大きくそれない範囲で自然で自由な方向性を目指した。結果的に自分たちが望んでいた通りの作品が出来上がった」とシングは説明している。

[releases]
FCRD-037 “Red Velvet Snow Ball” (2011) [detail]

[official]
http://www.myspace.com/pepperrabbit
http://www.kaninerecords.com/

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